小説

【感想】「暗いところで待ち合わせ / 乙一」1人で生きていけるというのは、嘘だった。

どうも、りょりょです!(ryoryo__0)

 

暗いところで待ち合わせ。著者は乙一さん。(別名義が中田永一さん)

 

百瀬、こっちを向いて」を書かれた作家さんの、別名義でのミステリー作品です。

 

それでは、乙一さん「暗いところで待ち合わせ」を読み終わったので感想を書いていきます。

あらすじ

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件がさびしい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、知らないふりをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった。

 

ミチルとアキヒロ、それぞれの視点から交互に物語は進んでいきます。

感想

 

物語が終始ミチルの家の中のみで進んでいき、心の通わせ方、心配りされた行動で

 

2人の繋がりが強くなっていくのが非常に面白く、すばらしかったです。

 

クセがないしイヤミのない文章っていうか、ほんとサラッと読めました。

 

容疑者として追われる身のアキヒロは、ミチルの目が見えないのをいいことに彼女の家に隠れます。

 

物音さえ出さなければ気付かれないということなんですけど、まぁ少し無理があるような…。

 

案の定、気付かれます。笑

 

一か八かみたいな感じだったけど、ちょっとツッコミたくなりました。

 

家に自分以外の誰かがいると気付いたミチルもまた、ちょっとおかしい。

 

でも彼女の行動とか思考は、彼女の生きてきた人生を思えば納得できるというか、不思議ではないというか。

 

少し本文に触れますが、ミチルがやたらと“何かあったら舌を噛み切って死のう”とするところが、なぜだか面白かったです。笑

 

そういうところもだけど、上記に書いたとおり、彼女の過去を思えばその気持ちがわかるような気がします。

 

そんな二人が出会い、言葉も視線も交わさないままお互いを近くに感じていく。

 

文章で読む二人の世界は、とっても不思議な美しさとあたたかさがありました。

 

正しい表現かわからないけど、素敵だった。

 

ミステリー作品なんですけど、事件も起こりますが、そこの謎解きはメインじゃない。

 

登場人物も少ないし複雑な話ではないんで、大方の読者は同じように見破れると思います。

 

でもこの作品で楽しむべきは、別のところなんだろうなぁ、きっと。

 

だからこその、「暗いところで待ち合わせ」というタイトルなのかなぁと思いました。

おわりに

以上です。

 

最初のうちは、人をホームから突き落とした犯人が

 

目の不自由な一人暮らしの若い女性の家に忍び込んで、さあ何が始まるのかと思います。

 

しかし、終わってみれば、それはそれは清々しい結末です。

 

安心して読める作品で、おすすめです!

 

ではではー